Dear Song
家を出て、約3年間。


足を運んだ、高校へと駆け足で向う。


もうライブが始まっているのか?


校内に人、1人見受けられない。


遠くから聞こえてきた音に、あたしは今よりも足を速めた。


体育館のドアを開けると、ドッ。蒸し暑い熱気が、あたしの体を包む。


うわ、これじゃ見えない。


チラッ。と、兄たちがあたし達のライブを見ていた所を見ると、人は居ない。


少し遠くなるけど、あそこなら、、、


そう思い、あたしは人で溢れかえってる体育館の中を、人並み掻き分けて進んだ。


やっとのことで着いた、目的の場所。


人並みから解放され、額に滲んだ汗を、タオルで拭き取る。


間に、合った?

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