Dear Song
その後、、、


全ての演奏を終え、Lanatureはステージを下りた。


観客たちから、名残惜しそうな声が飛ぶ。


そんな観客たちとは違い、あたしはただ、、、


誰も居なくなった、ステージを眺めていた。


時折呼ばれる、、、


「ヒメ~」


その声にも、ちゃんと返事を出来ていたか、わからない。


いつの間にか、あたしの傍に居た教師が、、、


「すいません。今生徒たちと一緒に出たら、大変なことにあるので、少し、、、時間をズラして貰って良いですか?」


申し分けなさそうに、言った。


だけどあたしの耳に、その言葉は通じていなくて、、、


「え?」


そう、聞き返した。


それに、そこに居た教師は同じ事をもう1度口にした。

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