Dear Song
「すいません。わかりました」

「よろしくお願いします」


あたしの言葉に、教師は軽く頭を下げる。


あ!あたしは立ち去ろうとした、教師に、、、


「、、、先生?」


そう、声を掛けた。


教師は、あたしが誰かわからないようで、、、


「百瀬、チャキです」


だから、あたしは自分の名を名乗った。


「百瀬、、、あぁ、百瀬か。誰か、わからなかったよ」


そう、この教師は、、、


あたしが高校生だった時の担任の先生だ。


「元気か?」

「はい」


あたしは教師の言葉に頷く。


「そうか、そうか。今じゃ、有名人なんだろ?うちのクラスの生徒も、よく言ってるよ。り、、、」

「「Libre」ですか?」


教師は、音楽に然程興味がないのか?


あたし達、Libreのことを知らないらしい。

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