Dear Song
何時、だろう?


目を覚ました時には、外は日が落ちていた。


結局、いつものOFFと変わらない気がする。


寝て過ごしてばっか、だな。


乱れた髪を手で整えながら、体を起こす。


鞄の中に入れていた携帯が、震えた。


なので鞄の中から、音の主を探す。


「もしもし」


そして、あたしは電話に耳を傾けた。


『寝てたの?』


電話の相手は、瑠奈だった。


「うん。そうみたい」

『ラナチ。復活するんだって?』


どこから、聞いたのか?


瑠奈はそんなことを、尋ねて来た。


「決まったの?」

『さっき、あたしも伊吹から聞いた。なんか、伊吹が偶然事務所に行ったら、事務所の人間が大はしゃぎで話してたらしいよ』

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