Dear Song
「瑠奈。そういえば、Jeunesseもデビューが決まったみたいだよ」


学校で、担任の教師に聞いたことを、あたしは瑠奈に話す。


『Jeunesseも、か。奏の奴、うるさくなるかもね』


湊と奏は、犬猿の仲だったんだっけ?


でも、、、


『奏がうるさいのは、いつものことだよ』

「それも、そっか」


瑠奈は電話越しに、笑みを溢した。


『みんな前に進んでる。だから、ここでLibreも歩みを止めるわけに行かない』

「止めないよ。あたし達は、、、もっと、もっと上に行く」


昔、兄が口にした言葉を、、、


あたしは自分の言葉のように、瑠奈に伝えた。


『うん。今回のOFFでゆっくり体休めて、また当分は働きますか!!』


その瑠奈の言葉に、あたしは笑みを溢した。

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