Dear Song
働かなきゃ、ご飯も食べていけないしね。


好きなことをして、お金をもらえる。


そんな今のあたしは、とても恵まれている。


大変だけど、文句はない。


だって、好きな歌が、、、歌えているから、、、


「そうだね。瑠奈もちゃんと、休んでよ」

『それ言うなら、チャキもだよ』


お互いの言葉に、今度は2人で笑みを溢した。


それから1言、2言、言葉を交わし、瑠奈との電話を切った。


携帯を鞄にしまおう。と、鞄に手を伸ばした時。


ライブのチケットが、目に止まった。


行って、来よう。


鏡に向き合い、身なりを整え、あたしはJeunesseのライブへと、足を向けた。

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