Dear Song
良い歌に拘り過ぎるな。


あたしが、あたし自身が感じたままに、言葉を乗せよう。


カッコつけて、繕っても仕方ない。


Libreのファンに、嘘は付きたくない。


そう思い、あたしは歌詞を考えることもなく、集中してその曲を頭に叩き込んだ。


奏のギター、瑠奈のベース、伊吹のドラム。


3人の弾く時の、叩く癖。


余計なことを、考えるな。


感じろ、感じろ、感じろ。


誰かに、イヤホンを取られた。


「チャキ」


そこに居たのは、瑠奈で、、、


その後ろに、奏も伊吹も居た。


「大丈夫か?」


伊吹が心配そうに、尋ねる。


それに笑って、、、


「大丈夫」


そう、答えた。

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