Dear Song
「そろそろ、時間だ」


奏の言葉で、あたし達は円陣を組む。


「最高のライブにしようぜ」


伊吹の言葉に、みんな頷く。


「先に行く」


そう言い、伊吹は先にステージに上がった。


伊吹がステージに上がると、会場が一気に騒がしくなった。


「俺たちが1番だ」


奏は、自分に言い聞かせてるような言葉を呟いた。


そして、そのままステージに上がった。


「あたしは、あたしの演奏をしてきますか!」


瑠奈はあたしのことを軽く抱き締め、、、


「先に行ってる」


そう言い、ステージに上がって行った。


瑠奈の背中を見送り、少しして聞こえて来た3人が奏でるメロディ。


そのタイミングを見計らい、あたしもステージへ上がった。

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