Dear Song
ステージに上がるのと、ステージを見るのでは、、、


あたしはやっぱり、ステージに上がる方が好きだ。


そんなことを思いながら、あたしはステージでみんなが奏でるメロディに歌詞を乗せ、歌った。


3曲を歌い終わり、あたし達はステージを下りた。


「Libre、Libre、Libre」


会場中に響く、Libreコール。


もう一度、ステージに上がる準備をしていると、、、


「さっき俺たちが見てたとこに、Jeunesseが居たな」


伊吹がタオルで汗を拭きながら、言う。


「ホント、胸糞悪りぃ」


奏が、不機嫌そうに言う。


「そう、カッカッしないの!」


瑠奈が、奏を慰める。


「あのさ、、、これから歌う、新曲なんだけど。少し歌詞変えたい」


あたしは土壇場、そんなことを口にした。

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