Dear Song
ラブソングは、恋をしなきゃ書くことなんて出来ない。


今のあたしが、ラブソングを書けないように、、、


「でも、DAIに女って、、、ショック。顔も良いし、女だって寄ってくるだろうけど、、、頼むから、恋に現を抜かさないでくれ~」


なんて、湊は手を合わせて祈る。


相当、湊もDAIという、ラナチのドラムの兄のことが好きなのだろう。


「、、、恋、か」


あたしの口から、そんな言葉が零れた。


「ヒメちゃん、恋してるの?」


昔に座って居た、美郷があたしに尋ねてくる。


ヤバ、、、


気づかぬ間にそんな言葉を呟いていたことに、今になって気づく。


他の人に聞かれただろうか?


そう思い、周りの様子を伺うが、、、


未だに兄の恋愛話に、耳を傾けていた。

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