Dear Song
「ここ?」

「うん?そこの、マンションが家になの」


道路を挟んで、向かい側にあるマンションを指差す。


「送ってくれて、ありがとう。気をつけて、帰ってね?」


そう言い、青に変わりそうな信号を見る。


そして、信号が変わったのを確認し、、、


「また、学校で」


一言、そんな言葉を残し、歩みを進めようとした。


「百瀬さん!」


そんなあたしに悠夢が声をかけてくるもんだから、あたしは進めようとした足を戻す。


「ごめん、呼び止めて。あの、、、」

「うん?」

「連絡先、教えてよ」


少し照れくさそうに、悠夢は聞く。


連絡先?


あぁ、携帯か!


あたしは鞄の中から、ゴソゴソ。と、携帯を取り出した。

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