Dear Song
やっと、学校が終わり、、、


いつもより少し重めの鞄を手にし玄関へと向う。


生徒たちはこれから「夏休み」と言うこともあり、浮かれ気分。


現に、今のあたしも浮かれ気分なのだけど、、、


「百瀬」


玄関を目前にした時。


偶然にも、担任に捕まってしまった。


心の中で盛大なため息をし、返事をする。


「なんですか?」

「今、ちょっと時間あるか?」


なくはないが、少しでも早く帰りたいのがあたしの本心だ。


「、、、少しなら」


でも担任に「逆らう」と、言う反抗を、あたしは持ち合わせていない。


「なら、ちょっと付き合え。進路のことで話がある」


、、、進路。


その言葉に、浮かれ気分のあたしを沈ませた。

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