暴走族に恋した私
「愛してる。」
「・・・ん。」
「離れんなよ。」
「・・・・ん。」
簡単に返事をする。
愛してるなんて、嘘の言葉も。
離れんなよて、束縛なんていらない。
私は、雄也さんを愛してはいないし、一緒に居たくない。
「一生、離さないから。」
雄也さんの言葉が、頭の中で何度もリピートされた。
もう、嫌だから。
目に浮かぶ涙が、ポロリと一粒こぼれ落ちた。
私がほしいのは歪んだ愛なんかじゃないの。