暴走族に恋した私
仁を見ると、不貞腐れているのか寝ている。
早く二人共が素直になればいいのに、じれったい・・・その場にいた、誰もが思った。
「由奈ちゃんが姫だといいな…。」
「確かにな。」
「賛成だな。」
真崎の提案に、みんなが口をそろえてそう言う。
「でもね、うちの王は意外にも小心者だからね。」
「確かに、大変そうだね由奈ちゃん。」
その場にいた仁以外のメンバーは、ため息をついてまた話をすすめた。
けれど、すぐに白石ユリナが帰ってきたので、話をやめた。
でも、由奈が帰ってきてないので、みんな心配になった。
不安が皆の頭をよぎった。