暴走族に恋した私


放課後になると、みんなは龍王の倉庫に向かい始めた。




けれど、一人だけ巴は違うところに向かった。




そこは、白石ユリナのもとだった。






「ねぇ、白石さん。」




「巴さん・・・ですよね、なんですか?」






無視も食わぬ笑顔で、そう返事をする。



そんな姿を見て、巴はイライラが積もる、けれども我慢して話をすすめた。






「由奈になんて言ったの?」





怒ってる口調で聞く。



けれど、気にする様子も見えない。





「別に、何も言ってないけど。」





白石ユリナの話し方は変わった、巴は確信をした。



コイツが由奈になんか言ったと、巴はそれが分かると睨み始めた。



白石ユリナも巴を睨みつけた。


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