暴走族に恋した私
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「由奈ちゃん、屋上に行こうよ。」
真崎が屈託のない笑みを浮かべて、私の席の前に来た。
私は一瞬悩んだ、でもいけない。
だって白石ちゃんに‘龍王のメンバーにも近づかないで’そう今日の昼にも言われた。
私が、みんなに近づいたら迷惑らしい。
でも、優しいから言えないだけだって。
「行かない。」
私は低いトーンでそれだけ言うと、自分の席を立った。
「ねぇ、ゆ「行かないってば。」
私はカバンをぎゅっと握りしめて、急ぎ足で教室を出る。
真崎が私を止めようとした、けれども聞かずに外に出た。
一緒に居たくても、かかわらない・・・そう決めた・・・迷惑なんてかけない。