暴走族に恋した私
side仁
「出ろよ。」
ポソッと呟いた。
いい加減に出れよ、なんで出てくれないんだよ。
何度も電話してるのに、なんでだよ。
無視するのもムカつくんだよ。
「ピリリッ」
その時、メールが来た。
開いてみてみると、由奈からだった。
急いで、焦るように中身を見ると、怒りが溢れた。
「なんだよ、これ!」
携帯を地面に投げつけた、周りのみんなが一斉に俺を見た。
新や甲斐が、俺を鎮めようとしている。
でも、今はそんなこと全然関係ない。