暴走族に恋した私
「・・・うるさい、今話しかけんなよ。」
俺は立ち上がって、二階の幹部の部屋から出た。
一階に行くと、他のメンバーたちが俺に挨拶をした。
そして、倉庫から出るとバイクにまたがって、走りだした。
それでも、ムシャクシャが止まらなかった。
「由奈。」
名前を呼んだ。
返事なんてもちろん帰ってこない。
こんな気持ち初めてだった。
一緒に居たい、守りたいって想いをいつの間にか抱くようになった。
アイツが居ないせいでモノクロのように、目の前が真っ暗だ。