暴走族に恋した私


着いた先は、体育館裏。




体育館の壁には、不良校特有の落書きが・・・なかった。




あると思ったのに。




私は予想が外れて、唇を尖らせた。





「由奈さん、何してるの?」



「あっ、すみません。」






私は恥ずかしくなって、唇を戻した。






「それで、話ってなんですか?」




「ねぇ、言いましたよね。仁にかかわるなって。」






言葉がのどに詰まる。



確かに言われた、迷惑をかけるからって・・・そういわれた。






「仁にどうやって、そそのかしたの?」





声から怒ってるのが分かる。



そそのかしたつもりはないけど、電話をしたりした。

< 128 / 295 >

この作品をシェア

pagetop