暴走族に恋した私
二人の気持ち
「誰もいねぇな?」
「そうだね。」
保健室に行くと、鍵は開いていたけど先生がいなかった。
仁は私を優しくベットに置くと、棚からいろいろ取り始めた。
「どこ怪我してる?」
「足だよ。」
お腹も腕も痛いけど、迷惑なんてかけきれない。
「足出せ。」
私は仁に言われるがままに、足を出した。
仁はそれに丁寧に、湿布と包帯を巻き始める。
慣れた手つきで、グルグルと包帯を巻く姿も絵になるな・・・。
それより、私より巻くの上手だね。
「ありがとう。」
「ん。」
仁が巻き終わるとお礼言った。
返事を言っている仁は、少し照れているようにも見えた。