暴走族に恋した私
「一生、離さないから。」
「うん、離さないで。」
仁の言葉にそう返事をする。
「っま、離してって言っても、離さないけどな。」
仁は意地悪そうに笑うと、そういった。
むしろ離してほしくない、ずっと傍にいてほしい。
「由奈。」
仁が名前を呼びながら、私の頬をそっと触る。
触れた部分が、酷く熱をこもる。
真剣な瞳で私を見据える仁、逸らせなくなる。
そして、徐々に徐々に・・・・仁の綺麗な顔が近づいてきた。
私はゆっくりと目を閉じた。
心臓はドキドキが止まらない、むしろどんどん加速していく。
心の中で、好きと呟いた。