暴走族に恋した私
「もうそろそろ、皆の所に行く?」
私がそういうと、不満げな表情でゆっくりとうなずいた。
あっ、ちょっと可愛いかも。
私は口の端をあげて、仁のベットからでた。
「由奈。」
「ん?」
振り向くと、一瞬にしてキスをされた。
「よし、行くか。」
仁は楽しそうに言うと、私の手を引いて部屋の外から出た。
私はまだ、頭がついていけなくて、驚くだけだった。
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「こんにちは。」
「しゃぁっす!」
黒龍の倉庫の中に入ると、いろいろな人に挨拶をされた。
けれど、私は俯いていた。
だ、だって、おんぶされてるんだもん。
これで、恥ずかしくないわけない。