暴走族に恋した私


「由奈が友達でよかった。」




「うん、よかった・・・・ってふぇっ?」






私が巴を見ると、巴は照れ臭そうに笑っている。



胸の中がじわじわと熱くなっていく、なんていうんだろう感動って言うのかな。



でも、少し照れくさくて、頬を染める。







「私も巴が友達で、よかったよ。」




「なら、嬉しいよ。」






二人で顔を向きあいながら、ふっふっと笑う。



でも、巴が友達でよかった、本当に。






「そういえば――――ガラッ」





巴が何か言いだした瞬間、保健室の扉が勢いよく開いた。



見てみると、白石ちゃんが立っていた。



白石ちゃんと目があって、私に用があるんだと気づいた。



私も聞きたいことがあるから、丁度良かったも。





「話があるの。」



「うん、わかった。」




私は立ち上がった、巴は私の腕を掴んで止める。

< 164 / 295 >

この作品をシェア

pagetop