暴走族に恋した私
「私も買いたいものあるんだよね、一緒にバイトしよ?」
巴は目を輝かせながら、私を見た。
バイトしたことなくて不安だけど、巴と一緒なら何とかなるかもしれない。
私は巴の腕をギュッと握りしめた。
「もちろん、バイトしよう。」
「じゃぁ、仁にバイトする事だけ言って、しよう。」
「うん、わかった。仁に言ってみるね。」
初めてのバイトと仁への誕生日のサプライズへの、ドキドキとワクワクが膨らんでいく。
『サプライズ!!』って言いながら、仁にプレゼントあげたら喜ぶかな。
喜んでくれたら、嬉しいけど・・・。
誕生日プレゼント、決めないとね。
―――――――――――・・・・
――――――・・・・
「お願い!」
私は手を合わせながら、仁に頼み込む。
仁は、そんな私を呆れるように見る。
どうやら、私がバイトをするのが嫌みたいだ。