暴走族に恋した私
「買いたいものは、何でも買ってやる。バイトはすんな。」
自分の欲しいものじゃないのに。
それに仁が今まで、どんな付き合いしていたか知らないけど、嬉しくないよ。
こんなことを言われて、嬉しい人はいるかもしれない。
けど、嬉しくないよ。
仁にあげるものを仁に買ってもらったら、意味がない。
「自分のものは、自分で買うよ。」
「貢いで貰いたいから、仁と付き合った訳じゃないから。」
力強く言い張ると、仁は驚いたように目を見開いた。
すると、仁は手招きをした。
私が仁のもとに駆け寄ると、私の腰にてを回して、力強く抱き締めた。
「仁?」
いきなり、どうしたんだろう?
仁がもっと力を入れる。
「バイト、無理すんなよ。」
えっ?
無理すんなって事は、バイトしていいって事なんだよね。
私は、うんと言って、仁の腰に手をを回した。
やっぱり、好きだな・・・・仁の事。
楽しい誕生日にするためにも、頑張らないと。