暴走族に恋した私


しばらくすると、扉をたたく音が止んだ。




居なくなったことが分かると、立ち上がって母のもとに向かった。








「お母さん、どういうこと?」




「言ってなかったけど、お父さん警察に捕まったの。」




「それで、今日仮釈放されて…。」







何それ。



そう小さく、声を漏らした。







「私、何も聞いてない!」






いきおいよくリビングから出て、自分の部屋に向かった。



ベットに身を預けると、仰向けになった。




みんな、隠しごとばかり。



私には言えないの?それとも、言いたくないの?



信用してないから?嫌いだから?
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