暴走族に恋した私
「な、やめてよ。」
私は乱れた髪の毛を手で整えた。
「なんで王龍に病院に、連れて行ってもらわなかった。」
「いろいろ…それより、お茶くらい出すよ?」
「病人は寝てろ、馬鹿。」
私は無理やり寝室に行かされ、ベットの中にいれられた。
朔はそんな私を見て、鼻でバカにするように笑った。
それを見ても不思議と怒りは湧き出なかった。
朔は何も言わずに、私の机の近くにある椅子に座った。
煙草をポケットから出したけど、私をチラ見して煙草をポケットに戻した。
どうやら、私に気を使ったみたい。
そんな姿を見て、全く悪い人のようには感じなかった。
龍王のみんなと仲が悪いって思ったのは、私の勘違いなのかな?