暴走族に恋した私
「分かってねーだろ?」
「…うん。」
「俺やお前が居る世界は綺麗じゃない、汚れてる。」
汚れてる。
その言葉が何故か、重く感じた。
「だけど俺はこの道でしか居れない、だからちゃんと筋は通さなくちゃいけない。」
「仲間と約束した、トップに立ってその世界を見せてやるって。」
「本来は、敵なんかとはいけないんだよ…だから今日だけ味方だ。」
トップに立つ、敵、汚れた世界。
私がいるこの暴走族って言う、この世界のことを私は何も知らない。
何がルールで、何が大事なのか。
けど、簡単に背負えるものじゃない…何かしら大変なものを背負ってるって…
そう思った。
朔のいっている意味は全部は分からないけど、中途半端な気持ちじゃいてはいけないってことが分かった。