暴走族に恋した私
「そう思わない、新?」
「…別にそうは思わない。」
「なんで、彼女でもいるの?」
「いるよ。」
龍王の一部の人たちの動きがストップした。
新たに彼女?初耳だよ。
隣にいる仁は知っていたのか、動じていなかった。
真崎はもっと悲しそうな表情になって、ソファの上で縮まりこんだ。
けど新って女の子に興味なさそうだったから、驚きが大きい。
「真崎も作りなよ。」
新はパソコンを閉じながら言うと、別の部屋の中に入って行った。
新の居なくなった部屋に静粛が広がる。
この雰囲気をどんな言葉を言えばいいのかがよく分らない。
そんな時に巴が立ち上がった。