暴走族に恋した私
「はい、お疲れ様でした。」
「わぁ、ありがとうございます!」
私は給料の入った袋を受け取る。
重みを感じて、ようやくお金をもらったんだと実感が湧く。
今までバイトをしたことなかったから、よく分らなかったけど…。
バイトをしていた人たちの言う、充実感が今ならよく分る。
これで!仁に買いたかったプレゼントが買える。
ネックレスに手袋…ずっと、決めていたやつを買えるんだ。
「今まで頑張っていたもんね、そりゃ嬉しいよね。」
「はい、とっても嬉しいです。」
袋を開けて中身を見ると、思わずニヤニヤが止まらない。
ここ最近ずっとバイトをいれていたから、結構貰っちゃったよ。
明後日が仁の誕生日だから、あとでプレゼントを買いに行こう。
それに誕生日が過ぎて少し経ったら、クリスマスだから…それもついでに買おう。