暴走族に恋した私
「私は……」
一体、どうするんだろう。
一緒になって喧嘩なんてできない、足手まといになるだけ。
みんなのために出来ることなんてない。
「みんなのために、何もできない。」
そう思うと苦しくて、自然と涙がこぼれてくる。
誰よりも覚悟がなくて。
皆のために何もできなくて。
自分の心が傷つくのが嫌で……ずっと逃げてた。
「でも、王龍に居たい。」
邪魔かもしれないけど、王龍に居るのが心地よくて、やめたくない。
みんなと些細なことで笑う、日常生活を捨てたくない。
私は王龍をやめたくない。