暴走族に恋した私
「言っとくけど、勝てると思ってんの?王龍さん。」
朔は私を見ると、私のもとに近づこうとする。
仁は腕を掴んで、朔を止める。
「ふざけんな。」
「トップの座と由奈をかけて勝負だ、王龍。」
二人のにらみ合いがしばらく続く。
王龍と百鬼の二つのチームの幹部が集まる。
ビリビリと今にもぶつかりそうで、身体が恐怖からか震えている。
―――「やるぞ。」
仁の一声で、二つのチームの喧嘩が始まった。