暴走族に恋した私
「ご馳走様、うまかった。」
お世辞でも嬉しい。
けど、家に帰ることが憂鬱すぎて、素直に喜べない。
母や父には何て言われるんだろう。
「今日は、遅いし泊まっていけ」
私は、素直をに頷く。
良かった、今すぐ帰らなくてもいいんだ。
家に帰ったら、またあんな悲しい思いをすることになるんだ。
帰りたくない。
周りのみんなもオムライスを食べ終わると、私にお礼を言ってきた。
今さっき作っている途中に話しかけてきた、可愛い男の子が来た。
口の端にケチャップをつけたまま。
犬みたいでかわいい。