暴走族に恋した私
「美味しかったよ、ありがとね。」
満面の笑みを浮かべた、男の子。
可愛いすぎる、ふんわりとした髪の毛、パッチリとした瞳。
女の子の私より、断然かわいい。
「あっ、僕は真崎って言うんだ。」
「私は、由奈よろしくね。」
真崎くんは、見えない尻尾を振りながら、私の名前を呼ぶ。
弟がいたら、こんな感じなのかな?
「由奈、来い。」
真崎くんと話していたら、仁さんが私を呼んだ。
仁さんは、ソファーに座った。
横に座るように催促してきた、それに促されて素直に座った。