暴走族に恋した私
「寝込み襲う気かよ?」
「私は、そんなつもり……。」
寝込みを襲うなんて、全然思ってないのにありえない。
一歩間違えば、犯罪になるし。
それに、襲うなんて狼みたいだよ。
「嘘だよ、気にすんなよ。」
意地悪な表情で、頭にポンと手を置いた。
そんな行動にドキッと心臓が高鳴る。
「てか、いま何時だよ。」
仁さんはベットから出て、水をついで飲み始めた。
あっ、私って仁さんと一緒に寝てたんだ。
巴と寝てたはずなのに、いつの間にか一緒に寝てたなんて。
ますます恥ずかしい。
それなのに仁さんは、気にすることなくて普通の様子だし。