暴走族に恋した私
「遅なって、ごめんなさい。」
「おかえり。」
初めて言われる、おかえり。
私は、嬉しくて満面の笑みを浮かべた。
「ただいま。」
その日から、私たち家族は一緒にご飯を食べるようになった。
流石に、まだ気まずい部分はあった。
けれど、前よりもたくさん話すようになった。
ちなみに父と母は、私の居ない間離婚した。
父とも仲良くなれると思っていたから、少しだけ悲しかった。
薬に手を出していたから、警察にも目をつけられていたらしい。
でも、それは父が起こした問題だから仕方が無い。
それと、仁とはあれ以来会っていない