暴走族に恋した私

「ノロけてるとこ悪いけど、予鈴鳴るわよ?」





横から巴が来た。




久しぶりの巴、同い年って分かってとけど…。



大人っぽくて、実は高校生って言うのは嘘だと思ってとのに。




ちゃんと、制服を着てる。



やっぱりどんなに大人っぽくても、高校生なんだ。





「私、職員室行かなきゃ。」




「分かった、またな。」





頷いて、また職員室へと歩き出した。




チラッと振り向くと、仁と目があって頬がまた綻びた。




そんな私たちを巴は、ニヤニヤしながら見ていた。




仁や巴と同じクラスになれるかな?
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