暴走族に恋した私
雄也さんは、私に押し付けたタバコを灰皿に入れた。
声も上げれないくらい痛い。
膝を抱きかけて、丸まる。
雄也さんは、そんな私の背中の傷にキスを落とす。
「俺から、離れんな。」
雄也さんの異常な愛情表現。
いや、異常な束縛の仕方。
そこには、もう愛があるのかも分からない。
「愛してる。」
そんな言葉、信じれない。
じんじんと熱みを帯びる背中と痛みきったココロ。
私は、もう心身共に傷ついた。
―――痛みで軽く意識が飛んだ。
最後に雄也さんの歪んだ、笑顔を瞳に映った。