神様の憂鬱
「大丈夫? 火傷してない?」

紗良奈が心配そうに聞いてくる。

「平気」

小さく呟くと、「そう」と彼女はため息をつく。

そして、

「勝手なことするからよ」

怒ったように言った。

「ごめん」

「謝るくらいならしないの。どうせ、コーヒーが飲みたかったんでしょ? 

少しくらい待てば、いれてあげるのに」

タオルで拭いたボクの腕を注意深く見つめ、

「大丈夫そうね」

と腕を放した。

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