神様の憂鬱
「どうしたの?」

「どうもしないよ。もう終わったの?」

「ええ、わたしは帰るけど――」

「じゃ、ボクも帰るよ」

呟いて歩き出した。

後ろから紗良奈がついてくる。

ザリ、ザリ、と小石が擦れる音が聴こえた。

そろそろ、あれだな。

もう終わらせるべきか。
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