神様の憂鬱
なんだか変なの。

つい何時間か前とは扱いが違う。

ボクを見る眼差しさえも。

ただ、これが当たり前なのかもしれない。

なんといっても、ボクは神様なわけだし。

敬(うやま)われているのだろうか?

でも、なんだかあんまりうれしくない。

神様だと信じていなかった時の紗良奈のほうが好きだったりするような気がする。

でもまぁ、もう遅いんだよね。

そもそも、こうなってよかったのかも。

だって、やっと彼女の願い事を聞けるわけだし。

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