神様の憂鬱
なんでだろ?

せっかく褒めてあげたのに。

「嫌いなの? 自分の名前」

「さぁ」

彼女が引きつったように苦笑する。

長いから、かな。

そう思い、

「じゃあ、縮めてサラ――もしくは、サナ、とか」

そう言った瞬間、

「やめてよ!」

彼女が大きな声で叫んだ。

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