神様の憂鬱
ボクは肘を突いて紗良奈の背中で揺れる髪の毛を見つめ、

それに飽きると部屋の中を改めて眺めてみた。

小さな部屋が二つある。

確か人間の言葉だと2DKっていうんじゃなかったっけ?

うん、たぶんそうだ。

「ねー紗良奈ー。この部屋って2DKっていうんだよねー?」

彼女が振り返ってため息をつく。

「そうよ。狭くてごめんなさいね」

どこか、その言葉にはとげがある。

別にボクはそんなことぜんぜん気にしていないのにな。

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