お嬢様が男子校⁉︎
隼人side
面白い子が転入してきた、可愛い小さな子
同じ年齢で僕より小さな女の子を初めて見た
僕が156cmだから150あるかないかくらいかな
彼女は僕の前の席の優雨の隣の席、そして僕のななめ前の席
二人のやりとりを見るのは面白い
「東雲!校内案内して下さい!」
「いいけど…あんたそれ持って行くの?」
彼が言っているのは彼女の持っている荷物だ
「だっていつ、いかなる時も勤勉を怠るな!これがお婆様の言いつけです」
彼女はあの超難関のT大学に進学するらしいだから、いつも教科書を持ち歩いている、本当真面目だ
「…お婆様、お婆様…お前はばぁちゃんっ子なのか?」
「違いますよ?お婆様の事は尊敬しているだけです。正直言ってちょっと苦手ですお婆様」
「そうなのか?」
「私の意見を聞いていただけないので」
と苦笑しながら話している
「それはひでぇな、母さんは何も言わねぇの?」
「お母様は…お仕事で忙しい方です、一年に一回会うかどうかくらいに会う事が少ないんです」
そうなんだ…
「それって小さな頃からなの?」
僕が質問した
「はい、会いたいんですけどね」
母親がいないってどんな感じなんだろう
よくわからないけど小さい頃から相当我慢してたんだろうな
強いな桜咲さん