お嬢様が男子校⁉︎
部活見学

桃乃side


私が荷物をまとめて帰ろうとしたら矢田ちゃん先生が

「桜咲ーお前は部活入らないのか?」

と聞いてきたので

「私は、習い事が多いので部活をする暇がありません」

そう言って帰ろうとしました、その矢先

「おーそーかそーか部活見学して帰るか、感心 感心」

「えっ⁉︎ちょ、あの、矢田ちゃん先生⁉︎」

矢田ちゃん先生は私の腕を掴みいろんな部を回らせた


「野球部、サッカー部、ラグビー部、文化部、空手部、テニス部、弓道部、陸上部、けっこうあるぞ?」

「へー…たくさんあるんですね、ではこれで失礼します」

「ちょっと待て!ちょっとやって行かないか?」

「…すみません、習い事に遅れるので」

「何時からなんだ?」

「6時30分からピアノ 7時30分から茶道、花道と三つの習い事があります」

正確な時間を言って後悔しました

だって

「現在、4時7分全然余裕じゃないか」

矢田ちゃん先生は悪魔の笑みを浮かべて
結局いろんな部に参加させられました


「ここで最後だぞー」

「さすがに疲れました」

「まぁまぁ、ほれ優雨と隼人もいるぞー」

その一言にとっさに体がその方向へと向く

やっぱり、知っている人がいる部活の方が安心できますしね

「ん?あっ桜咲さんだーおーい!何してんのー?」

2人で部活を見ていると隼人くんが声をかけてくれました

「あの!部活見学してるんです!」

「そーなんだーしてみる?サッカー」

そう隼人くんがおっしゃると東雲さ…東雲が

「何言ってんだよ、桜咲ができるわけねぇだろ、やめとけ、やめとけ」

むっなぜか悔しかったです

なので

「東雲より絶対に上手です!」

そう言いました

でも…ごめんなさい、嘘つきましたサッカーやったことないです

「いいぜ、来いよ」

私はグラウンド近くの階段を降りた

「おっ、可愛いー子みっけ」

そんな声が聞こえて後ろを振り返ると誰もいなくて

?もしかしてあの方霊感があるとか⁉︎まさか私の肩に何かついてる⁉︎

一人で血迷っていると東雲が声をかけてくれました

「ほれ、ユニフォーム貸してやっから着替えてこい」

おそらく東雲のものであろうユニフォームを貸してくれた

「はい!ありがとうございます」

そう言ってニコッと笑うといきなり顔が赤くなった東雲

えっええ⁉︎

だっ大丈夫でしょうか

「大丈夫ですか⁉︎保健室、いや救急車!」

急いで携帯を出して連絡しようとすると

「いや!大丈夫だから!」

そう言って目を離した


「しぇっしぇっしぇっ覗きにいこうぜ!」

「さぁ出発だ!」

「おー!」

とりあえず、私は部室を借りて着替えた

外から何やら声がして、そのあと東雲と隼人くんの怒鳴り声が聞こえた

練習大変だなぁ





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