お嬢様が男子校⁉︎
「ん…朝だ」
いつも通り起きて学校に行く準備をする
使用人には手伝ってもらわない、これがお婆様の決めたルール
自分の事は自分でする
ガチャ
「おはようございます、桃乃様、昨日のユニフォームの件出来ました」
入ってきたのは使用人、昨日頼んでいたお洗濯をしてくれていたようです
「ありがとうございます」
「失礼します」
そう言って部屋を出た
「あ、お婆様に連絡しないと」
部活の事まだ言っていません
携帯を取り出し通話ボタンを押した
『何かようですか?桃乃』
「おはようございます、お婆様、実は私部活に入りたいんです」
『何の部活なのですか?』
「サッカー部です」
電話の向こうでは沈黙が続く
『…一ヶ月、一ヶ月でレギュラーになり大会で優勝しなさい、その条件を呑むならいいわ』
「はい!頑張ります、ありがとうございます、お婆様、ごきげんよう」
「はい、ごきげんよう」
プッ
電話の向こうで音がし、携帯を手に持ったままガッツポーズをしました
「やりました!」
安心したのもつかの間、ふと時計を見ると6時30分を指していました
頬に冷や汗が伝ったのは言うまでもありません
急いで準備をして食事をすませ車を用意し、家を出ました
「おはようございます、桃乃様」
「おはようございます」
20分で着く距離
廊下を走って教室に入ると誰もいませんでした
「あれ?…あ…まだ7時10分だ…」
一人で早く来すぎた私は
自分の席に着き
今日の授業の予習をしました
でも…眠たくなったので寝ました