♀乙女座と吸血奇術師♂~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア~
「お前だって、いつまでもダラダラした関係でいたくないだろ?
だから、こうしねえか?
お前が、何とかして礼士の奴から『好き』って言わせられれば、お前らの勝ち。
その時は恐らく、辛えが、俺の存在が、完全にかき消されちまうだろう。
だが!」
そこまで言うと、再びヴァンパイア礼士は、春子の方を振り向いた。
月の光に照らされて、ヴァンパイア礼士が妖しく輝く。
「…もし、もし俺様の意識が勝っちまったら、その時は…
…お前が嫌だといっても、力づくでも、お前の事を、奪う!」
春子は、ドキンとした。
異性にここまで言われた事が無かった春子は、どうして良いか分からず、もじもじしていると、更にヴァンパイア礼士は、言った。
「…おい、安宮礼士!聞こえねえだろうが、俺はお前に恋の挑戦状を叩きつける!
そして、安宮礼士とヴァンパイア礼士とのしがらみを乗り越え、俺様は…」
ヴァンパイア礼士は、顔を赤らめてもじもじする春子の唇に、そっと右手人差し指を近づけ…
「いつかきっと、コイツの唇(ここ)に、たどり着いてやる!」
そう言ってヴァンパイア礼士は、春子に背を向け、夜の闇に消えていった。
校門の前で、一人たたずむ春子。
春子の胸の中では今、熱い何かが激しく駆けめぐっていた。
「私が本当に好きなのは、礼士先輩。
でも…」
だから、こうしねえか?
お前が、何とかして礼士の奴から『好き』って言わせられれば、お前らの勝ち。
その時は恐らく、辛えが、俺の存在が、完全にかき消されちまうだろう。
だが!」
そこまで言うと、再びヴァンパイア礼士は、春子の方を振り向いた。
月の光に照らされて、ヴァンパイア礼士が妖しく輝く。
「…もし、もし俺様の意識が勝っちまったら、その時は…
…お前が嫌だといっても、力づくでも、お前の事を、奪う!」
春子は、ドキンとした。
異性にここまで言われた事が無かった春子は、どうして良いか分からず、もじもじしていると、更にヴァンパイア礼士は、言った。
「…おい、安宮礼士!聞こえねえだろうが、俺はお前に恋の挑戦状を叩きつける!
そして、安宮礼士とヴァンパイア礼士とのしがらみを乗り越え、俺様は…」
ヴァンパイア礼士は、顔を赤らめてもじもじする春子の唇に、そっと右手人差し指を近づけ…
「いつかきっと、コイツの唇(ここ)に、たどり着いてやる!」
そう言ってヴァンパイア礼士は、春子に背を向け、夜の闇に消えていった。
校門の前で、一人たたずむ春子。
春子の胸の中では今、熱い何かが激しく駆けめぐっていた。
「私が本当に好きなのは、礼士先輩。
でも…」