元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
四葉のクローバー
【桜side】
いつから、だろう。
人を無闇に疑うようになったのは。
_麗華以外、信じれなくなったのは。
きっとね。もう、思い出せないんだ。…ううん、”思い出したくない”の。
友達だって、いたんだ。
でもね、全部、嘘だったの。
私は…友達だと思われてなかったんだって。
『あんたなんて友達じゃない』
_今でもあの子の言葉が忘れられない。
『まさか、ずっと信じてたの?…馬っ鹿みたい。笑える』
蔑むような視線も、冷たい、乾いた笑い声も。
全部全部、嘘だと思いたかった。