元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
私に向ける瞳が、とても冷たくて。
こんなめぐるは、見たことがない。
__なんで今、
そんな冷たい顔で私を見てるの?
「っめぐ、る!めぐる!?」
冷たい視線に息がつまりそうになる。
それでもめぐるは構わずに
「………アンタなんて、大嫌い」
私を、深い深い闇に突き落とす。
「どう、して…?」
私に向けられるのは、増悪の視線。
でもね。
後、もう一度だけ。
望んでみようと思ったの。
「なんで…っ?わたし達、友達、でしょ…?」
その言葉に、最後の希望を掛けて。
「……友達?」
めぐるが眉を顰める。
「………あんたなんて、友達じゃない。」
何も、いえなくなった。