元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
それでも彼女は、続ける。
私に憎しみを向けたまま。
「最低…。応援するって、言ったくせに。」
その言葉は、私に酷く突き刺さる。
「どうせ、応援するって言いながら、私のいないところで海崎くんに媚びてたんでしょ!?」
心が、軋む。
違う、違うよ。
「まさか、信じてたの?馬鹿みたい。笑える。」
ガラガラ、ガラガラと。
「最初から、友達だなんて思ってなかった。」
今までの思い出が、全て崩れて。
楽しかったあの日々。
笑いあって、泣いた日のことも。
全部、全部、偽りだった。
__彼女は、私を必要としていなかった。